2009年1月


クリーニングと公衆衛生に関する研究委員会
  中間報告会を開催

 全ク連は1218()、平成20年度のクリーニングと公衆衛生に関する研究委員会(高田勗委員長)中間報告会を全国クリーニング会館にて開催した。

 今回から、北里大学医学部の角田正史准教授(衛生学公衆衛生学)を新たに委員としてお迎えし、有機溶剤の環境影響・安全性等を研究分野として扱って頂くこととなった。

 委員会は、厚生労働省健康局生活衛生課の三川課長補佐ほか、洗剤、機械メーカー等がオブザーバー出席する中で報告が進められ、特に業界内で意識が高まっている殺菌、抗菌効果について活発に意見が交わされた。各委員は中間報告会での質疑をもとにさらに研究を進め、来年4月の報告会で最終報告を行う。

また、クリーニング綜合研究所の門脇武博所長からは、クリーニング業者の新型インフルエンザ対策についての行動計画案が提出され、委員会としてさらに検討を加え、まとまり次第、機関誌クリーニングニュースで発表することが決定された。  

研究タイトル(中間報告)

委託研究

■『Clostridium difficile感染対策へのMLST法の利用と改良』 
北里大学医学部微生物・寄生虫学 松下 治教授

委員研究

■『病原細菌の増殖に及ぼす因子に関する研究−抗菌洗濯剤をめざして(U)
大阪大学微生物病研究所 本田 武司教授

■『カビ生物量測定法の検討と水まわりにおけるカビ除去技術の開発』
岡山学院大学人間生活学部 友近 健一教授

■『衣類を汚染するカビ −家庭用洗濯機使用による布へのカビ付着−』
NPO法人カビ相談センター 高鳥 浩介理事長

■『シックハウス症候群の基準付臨床分類の評価と多種化学物質過敏症との関連』 
北里大学医学部衛生学公衆衛生学 相澤 好治教授 

■『クリーニング従事者の死因構造に関する疫学的研究(文献調査を中心に)』
北里大学医療衛生学部 中村  賢教授

■『ドライクリーニング用石油系溶剤及びテトラクロロエチレンの培養細胞を用いた安全性評価の試み』
北里大学医学部衛生学公衆衛生学 角田 正史准教授 



     




ポリ乳酸繊維の性能を評価/洗浄技術委員会

 

 全ク連の洗浄技術委員会(小野雅啓委員長)では、全国クリーニング会館にて、1121日と1212日の2回にわたり委員会を開催した。

 今回は、東レ株式会社とユニチカファイバー株式会社からの依頼で、「ポリ乳酸繊維」についての洗浄評価を目的とし、委員会には、東レ株式会社新素材マーケティンググループの寺西修二氏、ユニチカファイバー株式会社新規事業開拓室の松永伸洋氏も出席した。

 ポリ乳酸繊維は、とうもろこし等の植物由来でCOの排出抑制にも役立つ環境対応型繊維として注目を浴びている一方で、熱に弱いなどの短所も指摘されていた。

 第1回目の委員会では、ポリ乳酸繊維の勉強会の後に洗浄・仕上げ条件を決定し、第2回目の委員会では、各店が実際に洗浄と仕上げを行っての評価や、生地の収縮率等の結果をもとに意見交換を行った。

 今回の結果に物性試験等の結果を加え、総合評価を「技術情報」等でお知らせしていく予定。

※クリーニング綜合研究所に寄せられる洗浄評価試験などに対し、クリーニングの実務サイドからの意見の提言を行うことを目的に結成された委員会。全国クリーニング会館のある四谷近隣のクリーニング店(東京都組合新宿東支部)で結成されている。


熱に弱いとされている「ポリ乳酸繊維」。洗浄や仕上げに対し、クリーニングサイドからの意見が述べられた