2. 操作説明
ボタンの説明
入力の手順

  はじめて本システムをご利用される方は、以下の操作説明を印刷して使用することをお勧めします。

ボタン説明
  PRTR算出システムメニュー画面(以下、算出システムメニュー画面)の各ボタンについて説明します。

算出システムメニュー画面
 
   初期化     … 第一種化学指定物質の排出量及び移動量などを算出する前に全シート内の数値をクリアして初期化を行うボタン。
  ただし、氏名や住所(住所シートの内容)は一度入力すると何度も使用できるようには初期化されない。
 
  計算実行     … 必要な数値を入力後、第一種指定化学物質の排出量及び移動量などを計算させるために使用するボタン。
  使用しているドライクリーニング溶剤が複数の場合は、必要なシートにすべて数値を入力してから実行する。
  算出結果シートと年間取扱量が1000kg以上の第一種指定化学物質分だけ届出書シートが作成される。この時点では住所シートは作成されない。
 
 算出結果表示   … 計算実行後、第一種指定化学物質の排出量及び移動量などの算出結果シートを確認する場合に使用するボタン。
 
  届出書表示     … 計算実行後、住所シート及び届出書シートを確認する場合に使用するボタン。
  未記入の届出書シートが必要な場合は、初期化後に同ボタンを使用し印刷することができる。未記入の住所シートが必要な場合には、ダウンロード後に氏名や住所を入力する前に印刷する。
 
    終了      … PRTR算出システムを終了する。

入力の手順
  【注意】ここでは、ドライクリーニング(複数の溶剤を使用している場合も含む)及びランドリー(またはリネンサプライ)で洗剤1種類のみを使用している場合を中心に説明します。
  なお、入力の際、数字はすべて半角数値で、文字は全角で入力してください。


1) ダウンロードしたシステムを起動させる。
2) 算出システムメニュー画面が初期画面として現われる。
3) 第一種指定化学物質の排出量及び移動量など算出する前は、初期化ボタンをクリックして初期化する。
 *以下の作業中に、途中で初期化すると「住所シート」以外は入力したデータが全てクリアされてしまうので注意すること。

ランドリー(または、リネンサプライ)のみで、ドライクリーニングは行っていない企業はここをクリックしてドライクリーニング工程をとばして下さい。

<ドライクリーニング工程>


溶剤用シート

4) 使用している溶剤(「テトラクロロエチレン」「石油系溶剤」など)のボタンを選択(クリック)して専用の溶剤用シートに画面を移動する。
5) 選択した溶剤用シートのそれぞれの欄(以下、セルとする)に数値を入力する。複数のドライクリーニング溶剤を使用している場合は、すべての溶剤について以下の@〜Hの操作を繰り返す。
@溶剤の【年間購入量(kg/年)】、【期首在庫量(kg)】、【期末在庫量(kg)】の各セルに数値を入力する。
*石油系溶剤の場合はリットル単位で数値を入力する。他の溶剤はkg単位。
*期首在庫量とは4月1日現在の溶剤在庫量、期末在庫量とは翌年3月末現在の溶剤在庫量。
AMSDSより、使用している溶剤中の第一種指定化学物質が含まれている割合を【溶剤中の含有率(MSDS%)】のセルに数値を入力する。
*石油系溶剤の場合は成分ごとにMSDSに記載されている含有率をセルに数値を入力する。
他の溶剤はセルに初期値が100%で入力されている。
B脱臭工程で活性炭吸着式溶剤ガス回収装置を使用し、かつ活性炭を交換した場合は、【年間廃棄活性炭総重量(kg/年)】のセルに数値を入力する。
*石油系溶剤の場合は項目なし。
C使用しているドライ機の清浄装置(フィルターやカートリッジ)の種類を、「ドライ機の設定」表にプルダウンで選択(クリック)する。
さらに、カートリッジを使用している場合には【カートリッジ交換回数(回/年)】のセルに数値を入力する。
*ドライ機を複数(最大10機まで)使用している場合は、機械ごとに清浄装置の種類をプルダウンして選ぶ。
D使用しているドライ機ごとに、【ワッシャー標準負荷量(kg)】、【年間ワッシャー稼動数(回)】のセルに数値を入力する。
E使用しているドライクリーニング用洗剤の【年間購入量(kg/年)】、【期首在庫量(kg)】、【期末在庫量(kg)】の各セルに数値を入力する。
*複数のドライクリーニング用洗剤を使用している場合は全てを合算する。
F洗浄処理中の洗剤のチャージ量を【洗剤チャージ量(%)】のセルに数値を入力する。
*洗剤チャージ量が「毎回異なる」、「ドライ機ごとに異なる」あるいは「洗剤ごとに異なる」場合はチャージ量の最大の数値を入力するものとする。
GMSDSより、使用している洗剤中の第一種指定化学物質である溶剤が含まれている割合を【洗剤中の溶剤含有率(MSDS%)】のセルに数値を入力する。
  ただし、使用している洗剤が複数で、使用している洗剤中の第一種指定化学物質である溶剤の含有率が異なる場合は、含有率の大きい数値を入力するものとする。
*石油系溶剤の場合は成分ごとにMSDSに記載されている含有率を入力する。
HMSDSより、使用している洗剤中の第一種指定化学物質である界面活性剤が含まれている割合を【洗剤中の界面活性剤含有率(MSDS%)】のセルに入力する。
*石油系溶剤の場合は成分ごとにMSDSに記載されている含有率を入力する。

ドライクリーニングのみで、ランドリー(または、リネンサプライ)を行っていない企業はここをクリックしてランドリー(リネンサプライ)工程はとばして下さい。

<ランドリー(または、リネンサプライ)工程>


ランドリー(または、リネンサプライ)用洗剤シート

6) 算出システムメニュー画面で以下の問いに回答する。               
「Q1.ランドリー排水の浄化装置を設備していますか?」
「Q2.ランドリー排水の排出先は公共用水域(河川等)か、下水道か?」
7) ランドリー洗剤ボタンをクリックしてランドリー(または、リネンサプライ)用洗剤のシートに画面を移動する。
@ランドリー(または、リネンサプライ)用洗剤の【年間購入量(kg/年)】、【期首在庫量(kg)】【期末在庫量(kg)】を各セルに数値を入力する。
AMSDSより、使用している洗剤中の第一種指定化学物質である界面活性剤が含まれている割合を【洗剤中の含有率(%)】のセルに入力する。

<計算及び届出書の作成>


算出結果シート

8) 計算実行
@各項目に間違いがないか確認してから、メニューに戻るボタンをクリックして算出システムメニュー画面に移動する。
A計算実行ボタンをクリックすると、第一種指定化学物質の排出量及び移動量のデータが自動的に算出され、算出結果シート及び届出書シートが作成される。
届出書シートについては、【年間取扱量】が1000kg以上の第一種指定化学物質ごとに作成される。なお、同時に住所シート(未完成)も表示される。
*第一種指定化学物質の【年間取扱量】が1000kg未満の場合には、「全ての第一種指定化学物質が1000kg未満です。ただし、算出結果は算出結果表示ボタンを押すと、算出結果が確認できます。」というメッセージが表示される。
9) 「住所シート」の作成
@次へボタンを押して「住所シート」に画面を移動する。
*「住所シート」と「届出書シート」は次へボタン及び戻るボタンで相互に移動できる。
A住所、氏名及び河川名などの必要な項目全てに文字を入力する。
*住所シートの文字は、一度入力すると算出システムメニューの初期化ボタンをクリックしてもクリアされないので、変更や削除したい場合には住所シートの画面上で変更や削除を行う。従って、内容に変更がない限り、一度入力しておけば以降はそのまま使用できる。
*計算実行後、算出システムメニューの届出書表示ボタンをクリックすると、「第一種指定化学物質の排出量及び移動量の届出書」の住所シート及び届出書シートの画面に移動できる。
10) 第一種指定化学物質の排出量及び移動量の届出書類の印刷
@エクセルのツールバー[ファイル]→[印刷]で「住所シート」を印刷する。
*ツールバーは一般的にはパソコン画面の上にあることが多いようです。
A次へボタンをクリックして「届出書シート」に画面を移動し、同様に印刷する。なお、届出書シートは第一種指定化学物質ごとに印字されたものが印刷される。
次へボタンをクリックして「届出書シート」が表示される場合は、全て印刷すること。
*計算実行後に、届出書シートが作成されていない場合(年間取扱量が1000kg未満の場合)は、次へボタンを押しても画面は移動しない。
11) ファイルの保存
@エクセルのツールバー[ファイル]→[別名で保存]で保存する。
A年度別、洗剤別に作成するとよい。
B保存後、メニューに戻るボタンをクリックして算出システムメニュー画面に移動する。

11')複数のランドリー(または、リネンサプライ)用洗剤を使用している場合、
  @洗剤ごとに、前述の6)から11)までを繰り返す。
  A洗剤ごとの算出結果を基に、第一種指定化学物質ごとに手計算で合計する。
   ただし、この場合には未記入の届出書シートが必要になる。
  *ドライクリーニング用洗剤も合計する必要がある場合は手計算で合計し、未記入の
   届出書シートに記入する。

12) PRTR算出システムの終了
@エクセルのツールバー[ファイル]→[別名で保存]で保存する。
A保存後、メニューに戻るボタンを押して算出システムメニュー画面に移動する。
B終了ボタンを押して終了する。