中央青年部会(小黒一也部会長)の需要開発研究委員会(田村直仁委員長)が企画し、全国の青年部員が中心となり調査を行っている「クリーニングサービスに関する利用者意識調査」の報告書がまとまりました。
近年の傾向として、衣替え時に洗ってから収納する「しまい洗い」から、クローゼットにかけっぱなしの衣類を着用前にメンテナンスする「着る前洗い」が増えています。これに対し、平成26年度は調査テーマを「衣類の保管と衣替え〜大切にしたい衣類と文化〜」とし、大切な衣類を長く着ていただくために改めて衣替え時のしまい洗いの重要性を訴えることや、特に、若年層に衣替えのきっかけを与え衣替え文化を根付かせることをテーマとしました。さらに、近年拡大の兆しを見せている「衣類や寝具の保管ビジネス」にも焦点を当てつつ、まずは「家庭での適切な衣類の保管方法」を提案することを目的としています。
調査結果を受けた考察・提言では、しまい洗いの際にクリーニングに出すきっかけに年代で差が出る結果を示しており、「衣替えの意識は45歳以上が高く、若年層になるほど低くなる」ことや、今後は「クリーニング店の畳み仕上げ等、世代ごとに異なる衣類のケア事情やニーズへの対応」や「クリーニング店からの衣替えの情報発信」が潜在的な需要を引き出すカギとなることが明らかとなりました。
また、漠然とした販促ではなく「春と秋のしまい洗い時ごとにプロとして取り込むべきアイテムの絞り込みを行うこと(自店の現状分析)」や、「家庭での保管のアドバイスを含めた衣類ケアに関する情報発信」の重要性を訴えております。
なお、自店の現状分析や販促に役立つツールの提供として、組合や青年部活動で活用できるグループワークの手法やチラシのサンプル例等を巻末資料として掲載しております。
報告書は組合および青年部、関連団体、全国の消費生活センターに送付しております。
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会 中央青年部会 ウェブサイト