お知らせ

2019年10月2日

令和元年度クリーニングサービスに関する利用者意識調査
テーマは「経時劣化に注意が必要な素材について」(中央青年部会)

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中央青年部会(鳥塚浩部会長)の需要開発研究委員会(村上博委員長)は、令和元年度のクリーニングサービスに関する利用者意識調査のテーマを「経時劣化に注意が必要な素材について」に決定し、9月22日(日)から調査をスタートしています。

近年では、圧着によりキルティングした、いわゆる「シームレスダウン」の経時劣化による圧着剥離の問題が発生し、クリーニング店でもお客様への情報発信や取扱いに関する注意が求められています。
また、シームレスダウン以外にも従来より①合成皮革、②接着樹脂/ボンディング加工、③コーティング加工布、④ストレッチ加工糸(弾性糸)には経時劣化に注意が必要なポリウレタンが用いられています。
見た目を皮革に似せたり、接着剤として貼り付けたり、伸縮性などの機能を持たせることが可能な一方で、空気中の水分による加水分解や紫外線、熱、着用による汚れなどにより、通常は製造から2~3年で劣化することが明らかになっています。

このことから、本調査を通じて消費者にあまり知られておらず、避けることのできない経時劣化が生じる製品を知り、リスクを踏まえた製品の購入や洗濯(クリーニング)の判断ができるよう周知することを目的に調査を実施します。
同時に、消費者の購入動機や所有の有無、購入時に製品の特性(リスク)について説明を受けているか否か、クリーニング店で受けた経時劣化の事例等についても情報収集し、製品を企画するアパレルメーカーや小売店への提言に加えクリーニングトラブルの防止・削減にも結び付けたいと考えています。

今回調査にあたり、回答者への説明用に経時劣化に関するリーフレット(A5判/三つ折り仕様)を作成し配布すると同時に、引き続きエステー株式会社の衣類用防虫剤「ムシューダ」の試供品を配布します。
エステーコラボ事業の主旨と連動して「しまう前のクリーニング」と「しまう時のムシューダ(適切な保管)」の2ステップの重要性を呼びかけ、「衣替えはお済みですか?」のフレーズで衣替え時期にクリーニングに出しそびれていた衣類の取り込みにつなげていきます。 なお、調査は次のとおりのスケジュールで実施します。

調査概要

調査期間

9月22日(日)~11月4日(月・祝)

調査方法
報告書の完成

令和2年3月下旬

ポリウレタンの経時劣化について、加工の種類や劣化の要因、劣化後の状態など、写真を用いて解説したリーフレット